未だに緊急事態下にある日本
8月6日、市川房江政治参加フォーラム、脱原発一日セミナーに参加しました。基調講演は小出裕章氏。「3・11から5年ーなぜ日本は逆戻りしているのか」第2次世界大戦で原爆投下を受けた日本が、原子力の平和利用に進み、原爆は恐ろしいが大きな力を持っている、この力を平和利用に使いたいと多くの人がそう思った1954年は国会で原子炉建造予算が通った年。戦後10年も経っていなかった。被爆者の中にもそう思った人もいる。小出教授もその一人。原子力を研究していたが途中で考えが変わったそうです。「2011年3月11日に発令された緊急事態宣言は未だ解除されておらず、日本は現在も緊急事態下にある」と言われ、ハッとしました。だれも原発事故の責任をとっていないばかりか、再稼働に突き進んでいる日本。新たな規制基準は「安全」基準ではなく、「規制」基準」。
これに合格したからと言って「安全だとは申し上げていない」と田中俊一規制委員会委員長の言葉は、事故が起こることを前提としているのだ、とやっとわかりました。
午後のシンポジウムでは、ある日突然日常を奪われ、原発避難者として未だに家族がバラバラに暮らしている方々から、苦しい現状を知ることができました。なぜ日本が巨大な事故を起こしながら、誰も責任をとらない国になってしまったのか。未来の子どもたち申し訳ないと、思いを新たにしました。