2016年を振り返る

年の初めはまず昨年のことを振り返る機会でもありますが、昨年は何と言っても、自然災害が多い年でした。日本に関しての地震は熊本、北海道、鳥取、福島。海外ではイタリア、ニュ―ジーランドで多くの被害が出ました。台風は8月の3つ接近し関東や北海道に上陸し、さらに東北にも上陸しました。カリブ海ではハリケーンによる死者が1000人。予想外の出来事は、イギリスは国民投票でＥＵ離脱が決定、2人目の女性首相誕生。アメリカの大統領選挙で、ヒラリー・クリントンを破ってトランプ氏が勝利。予想外ではないけど東京都知事選では、小池百合子都知事が誕生し、築地の移転先、豊洲市場の安全性が脅かされるずさんな工事が発覚しました。オリンピックの会場見直しは、経費削減となりましたが、宮城県のボート場検討で、仮設住宅が選手の宿泊施設として素敵に改造されました。改造された施設をテレビで見たときは、仮設住宅をこんな風に作れば、被災された方も少しは体が休められたのに、と腹が立ちました。豊洲については未だ、結果が決まっていませんが、こちらはたぶん、移転を取りやめることはなく、そのまま進められるのではないかと予想します。本当に豊洲の安全性が確保できるのでしょうか。韓国では朴大統領の親友が国政に介入した疑惑がもたれ、怒った国民が連日ソウルで退陣を求めるデモを起こし、2万人が参加しました、それとは対照的に日本は、憲法解釈で戦争ができる国なってしまったのに、怒りを表すことはありません。日本には怒りの文化は無い、とどこかで読みましたが、その通りのようです。もんじゅの廃炉が決まりましたが、核燃料サイクルは維持、フランスの研究に投資をするそうで、こちらもおかしな話。おまけに廃炉にかかる費用を新電力会社の電気代にも上乗するという。未来世代へ申し訳ないツケをを残すことになりました。そのほかににも糸魚川の火災、企業の過剰労働による社員の自殺や、いじめによる子供の自殺など、数えきれない事件がありました。天皇陛下の退位表明は意外なできごとでした。よくよくのお考えがあったのでしょう。世界のこれからの行方が懸念されるできごとが多かった2016年でした。