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福島第1原発見学その3

2号機は覆っていたコンクリートの上部を剥がして、中のものが飛散しないように薬をまいて作業ができる状態にしていました。1~3号機まで毎時2,8㎡の水を注水しており1~4号機の燃料プールの温度は約25℃に保っている。4号機の燃料棒、1535本は2014年12月22日すべて取り出しが完了し、共用プールにおさめてあるが、そのプールもいずれいっぱいになる。その後は温度が下がった時点で乾燥させて保存することを考えているとのこと。

原発敷地は大熊町と双葉町にかかっており、5・6号機の敷地は双葉町で線量はかなり低いため森の樹木を伐採して造成中。整備ができたら放射性廃棄物の置場にする計画。大熊町の敷地は線量が高いため斜面地はすべてコンクリーで固め、雨水が染み込まないようにし、斜面を流れた雨水は安全性を確認したのち排水溝から海に流しているそうです。

防護服など、放射性廃棄物が入ったコンテナが敷地のあちらこちらに高く積まれていてました。一日7000人の作業員が使うので、コンテナ置き場も限界が来ているため、順々に燃やして総量を減らしているそうです。燃やしたら大気中に拡散するのでは?との問いには、フィルターを付けているので大丈夫との返事でしたが本当でしょうか。話題になっている汚染水対策は一日130トン流入する地下水を抑制するするためのサブドレイン水処理施設等の対策で循環させ溶接型貯蔵タンクで貯蔵しているそうです。何しろ一回使ったものは敷地の外に出せないため、すべて保管してあるのです。

 一回聴いただけではとても覚えきれないほどの説明を受けました。廃炉にこれだけの装置が必要で、まだまだこれからも大変な作業が何年間にわたって行われるかを想像すると、気の遠くなる思いでした。それでも廃棄物の捨て場がないのですから、この先どうするつもりなのでしょう。今現在7000人の方が働いてくれていることを全国民に知ってほしいと思いました。

 
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