2019年3月議会 一般質問その②
町は和解案を受け入れるべきではないか
平成28年、町が原告となり、社会福祉法人おおいそ福祉会に対して、福祉会が作業所として使っている横溝千鶴子記念障害福祉センター2階部分の明け渡しと損害金の支払いなどを求めました。平成31年3月22日に行われる予定であった判決が延期されたと聞きその理由を問いました。
横溝千鶴子記念障害福祉センターは故横溝千鶴子さんが、おおいそ福祉会の作業所建設費として5億円を町に寄付して建設し平成15年に開所したものです。横溝さんが亡くなり、事情が変わった、と言って町が立ち退きを求めるのは、当時のことを知る方々にとって納得のいかないことですが、町は訴えの提起の議案を議会へ提出、平成28年11月29日議会で賛成多数で可決された経緯があります。
渡辺:平成30年12月7日に結審、3月22日に判決と聞いていたがなぜ延期になったのか。
町長:その予定であったが、平成31年1月9日裁判所より和解案が提示された。慎重に検討したが、障がい者全体のことを考慮すると不十分。また、議会での議決の内容と大きくかけ離れていたので判決を求めることにした。
渡辺:提訴はどのような内容だったか。
部長:平成28年11月1日から明け渡しに至るまでの間、1か月43万円の賃料相当損害金の支払いと裁判費用の負担をお願いした。議会のほうもそのような内容で提訴の議決を頂いているので、議会に理解をいただくのは難しい和解案だったと思っている。
渡辺:議会が和解案を受け入れないだろうと勝手に判断しているが、社会福祉法人が月々43万円も支払うのは大変なことである。我々はそんなことは望んでいない誰が決めたのか。
部長:理事者には報告したが弁護士と相談して我々が決めた。
渡辺:1か月10万円の支払いと4年後に建物を明け渡すという和解案は、裁判所が2年かけて双方の言い分を聞き考えた妥当な判断だと思う。おおいそ福祉会には建物を使う権利はあるが和解案を受け入れ、建物を明け渡し、これから土地を取得して新たな施設を建設することを決めた。障がい者にとって生活の拠点であり、生きる心のよりどころである施設の建設が一刻も早く進むように町は考えるべきではないか。
町長:行政の責任はある意味での公平性を模索している。私の責任において決めまして皆さんの批判も受け入れなければならないと考えている。