12月議会 補正予算の否決
12月議会の初日(3日)は審議が長引いて夜中の12時近くに終わりました。焦点は中学校給食施設の基本設計委託料1,463万円が入った補正予算。補正予算にはそれ以外に給与費741万円や予備費3000万円、子育て支援費2,700万円も入っています。
当初中学校給食は自校式で2校で5億7,000万円程度との説明でしたが10月28日に行われた協議会に出された資料は概算費用(合計9億1,800万円)が入ったスケジュールと施設配置地図の2枚だけ。委員からの質問に「5億円は自校方式の金額で、建設工事、外構・エレベーター・太陽光発電・トイレの追加、消費税などで約3億4,500万円上乗せとなった」などの答弁でした。
このような事業を行う時には基本構想、基本計画、基本設計、実施設計、と進んでいくのが順序ですが今回は基本構想・基本計画も示さず、いきなりの基本設計委託料です。
施設規模や構造・厨房器具など基本設計に必要な事項は9か月かけて考え、来年12月の補正予算で実施設計委託をしたいとの説明でした。一体町はどんな給食をしたいのかと聞けば「温かくおいしい給食」の答えのみです。
またしてもみなとオアシスや駅前整備などいつもと同じパターンです。基本設計に必要な事項をしっかり詰めてから当初予算で基本設計委託料を出すべきです。それでも2023年の開始には十分間に合います。
「詳細な資料を提出すべき」「学校給食以外で災害時に使えるようにならないか」「町が考えている案以外の選択肢はないのか」などの意見が出され、「柔軟に考える」との教育長の答弁もありましたが、「十分説明を受けるためにいったん立ち止まろう」と修正案が出されました。
私は修正案に賛成しました。なぜなら、以前町がデリバリー給食を考えた時、「試行期間を持つべき」「選択制にすべきでは」など意見を言ったのは私だけでした。実施後残食率が問題になり給食は中止になりましたが、始める前にもっと議会が関わっていたら違った結果が出ていたと思います。今度こそ所管の福祉文教委員会にしっかり関わってほしいと思ったからです。
残念ながら修正案も原案も賛成多数にならずに補正予算すべてが否決という事態になりました。その後町から補正予算の議案が提案されので、10日に議会運営委員会を開催し追加議案として会期中に審議することになる予定です。